神懸の御柱8
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うさみゆき
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門番 :なかなか戻ってこないな……。 いや、同僚のことだ 門番 :君たちが御柱から出て行った後、 どうしても中が気になると言ってな 門番 :御柱の上のほうで何か光ったようだったが……。 まあ、神のなさることだ。どうにもなるまい 門番 :ここは『神懸の御柱』。我らが神の聖なる地。 すべてのできごとは運命として受け入れることだ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 門番 :以前、一緒に警備にあたっていた同僚は 痛ましいことになってね…… 門番 : どうしても御柱の様子が気になると言って、 止めるのも聞かずに上がっていったんだ 門番 :やりきれないが、彼は職務に殉じた。 彼に恥じないように、自分もここに立ち続けるよ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 門番 :前任の門番は生真面目なヤツだったぜ 門番 :ん、あんた知ってるのか? そっか……じゃあ、ときどき思い出してやってくれ 門番 :行くな、って言われたのに御柱に入ってな。 そこまで仕事に忠実でなくてもよかったのになあ……
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